webライターの収入は、執筆速度と文字単価によって決まります。3000文字書くのに長い時間がかかっていると、それだけで稼げる金額が下がってしまいます。
他の人はどのくらいで書き上げているのかを知って、自分の執筆速度を見直してみましょう。
そのほか、執筆時間を短縮する方法や、webライターとして生活していくために必要な作業時間なども紹介。webライターとして生活していきたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
webライターは3000文字にどれくらい時間がかかる?
3000文字なら、1〜2時間くらいで書き上げる人がほとんどでしょう。リサーチから執筆完了までの時間です。編集や修正を含めるともう少し時間がかかるかもしれません。
基本的な目安として「3000文字なら2時間」と覚えておくと、あなたの作業効率を見直しやすくなります。
もちろん、執筆速度は仕事の条件や作業環境によっても変わってきます。
- ジャンル:知識や経験があるか
- 案件数:仮に案件2つで3000文字だとリサーチに手間がかかる
- 取引先:初めてのクライアントだと執筆ルールを覚える必要がある
- 作業時間:まとまった時間が取れないと頭を切り替える時間が必要
以上4つを意識するだけでも、執筆時間を短縮できるでしょう。ぜひ実践してみてください。
webライターが3000文字を書く手順
「3000文字で2時間」と聞いて、「自分は書くのがめっちゃ遅い…」と落ち込んでしまった人もいるかもしれませんね。
しかし、意識するだけで誰でも時間短縮できますので、あまり心配しないでください。
まずは、ライターの作業を細分化して、それぞれの作業効率について見ていきましょう。
- リサーチ
- 構成
- 執筆
- 編集
以上4つの作業工程に分けてみました。これらの作業であなたが時間をかけすぎているものを見つけてみてください。
webライターが3000文字を書く手順①リサーチ
記事を書く前に、必要な知識をリサーチします。記事を書くなかでリサーチが一番大事と言っても過言ではないほどです。
筆者の場合には、実際の執筆よりもリサーチに時間をかけることも多々あります。
情報が間違っていたり、読者のニーズに合わなかったりしたら、記事を書く意味がないからです。
実際にやっている手順
筆者の場合、以下の手順でリサーチをしています。ライターによって手順は違うので、あくまで一例として捉えてください。
- キーワードから検索意図などを考える
- 上位記事の内容を確認する
- 検索意図を修正
記事の方向性を自分で考えてみて、実際に答え合わせをして修正します。もちろん、上位記事が読者の検索意図を満たしていない場合もあるので、注意してください。
「検索意図ってなに?」と思った人は、以下の記事で知識を深めていきましょう。webライターとして活動する上では、必須の知識です。
時間短縮方法
リサーチ時間の短縮方法は、ツールの活用とテンプレ化が重要です。この2つを徹底すれば、リサーチ時間を格段に減らせます。
筆者が利用しているツールは以下2つです。ClipyはMac専用ツールですので、Windowsを利用している人は、Cliborを使用してください。
ツールを導入したら、リサーチ内容をテンプレート化しましょう。テンプレを作っておけば、リサーチ内容をまとめる手間が省けます。
例として、実際に筆者が使っているテンプレートを公開します。この記事もこのテンプレートに沿って執筆しました。
- 検索意図
- 記事を読む前の読者の地点
- 読了後の読者の地点
- 関連キーワード
- 上位記事見出し一覧
webライターが3000文字を書く手順②構成
リサーチ内容を元に、構成を作成していきましょう。読者の検索意図を満たせる構成を考えます。
実際にやっている手順
リサーチで明らかになった読者の知りたい情報を整理して、順番をつけます。「読者はどんな順番で知りたいか?」を考えて決定していきましょう。
この記事の場合には、「3000文字にかかる時間→時間短縮の方法」です。上位記事も参考にしながら、考えてみてください。
時間短縮方法
記事の構成についても、ある程度テンプレート化してしまいましょう。例として、「〇〇とは」のテンプレートを紹介します。
- 〇〇とは?
- 〇〇のメリット△つ
- 〇〇のデメリット△つ
- 〇〇ができるおすすめサービス△つ
- 〇〇を利用するときの注意点△つ
- まとめ
「〇〇」にはさまざまな言葉が入ります。このように、記事の大枠を決めておけば、リサーチも構成作成もスムーズになりますよ。
もちろん、キーワードによってテンプレが相応しくない場合もあるので、注意してください。
「〇〇 メリット」など、そのほかの想定できるキーワードに関しても、あなたなりのテンプレートを作成してみましょう。
webライターが3000文字を書く手順③執筆
構成ができあがったら、実際に執筆していきます。リサーチや構成がしっかりしていれば、書くべき内容が明確になっているので、執筆にはそこまで時間はかかりません。
実際にやっている手順
構成に沿って執筆するだけです。筆者の場合には、リサーチ時にインプットした情報を元に、なにも見ずに一気に書き上げます。
もちろん、情報の正確性は大切ですので、わからない点がある場合には調べなおします。とくに商品の紹介や法律関係の記事である場合には、正確性がとても大切ですので思い込みがないか確認しながら執筆しましょう。
リサーチをざっくりと早めに終わらせて、執筆時に細かい情報を確認する人もいます。この辺りは好みですので、あなたにあった方法を選んでみてください。
時間短縮方法
筆者のように、執筆に時間をかけないタイプの場合、リサーチと構成の質がとても大事です。
執筆中に「この情報も入れたほうがいいのでは?」と疑問を感じると、執筆速度が劇的に下がるからです。
リサーチを徹底して、情報の取捨選択を事前にしておけば、執筆時間を短縮できます。ぜひ、リサーチに力を入れてみてください。
webライターが3000文字を書く手順④編集
文章ができあがったら、誤字脱字や文法の間違いがないかを確認していきます。情報の正確性や読みやすさはとても大切ですので、焦らずじっくり取り組むのがおすすめです。
実際にやっている手順
編集する際には、以下の手順で行っています。人によって手順が異なるので、あくまで一例として考えてください。
- 黙読
- コピペチェック
- 誤字脱字チェック
- 文法・表記チェック
- 音読
チェック後に大きな修正をした場合には、最後にもう一度コピペチェックをすることもあります。
実際にはコピペしていなくても、コピペした記事だと判断されてしまえば、ライターとしての信用を大きく下げます。コピペチェックは必ず行いましょう。
時間短縮方法
編集の時間短縮についても、ツールの活用とテンプレ化がポイントです。筆者が実際に使っているツールは以下の通りです。
文賢は有料ツールですが、活用することで編集作業が劇的に楽になります。月額定額制ですので、たくさん記事を書く人におすすめです。
ナガシカも文賢を使用していますが、編集の仕事に1時間かけていましたが、20分まで時間を短縮できました。40分も節約できたので、お金払う価値はあると思います!
また、編集時に気をつけるべきことをテンプレートとして保存しておくと便利です。「記号は全角」など、チェックポイントをまとめておきましょう。編集の見落としも減りますよ。
ただし、細かい編集の仕方については取引先によって異なるので、注意してください。取引先のやり方を優先するようにしてくださいね。
webライターの仕事時間はそのほかにもある
ここまで、webライターの大まかな作業工程と時間を短縮する方法を紹介しました。
しかし、実際にはそのほかにもwebライターには仕事時間があります。より生産性を高めたい人は、ほかの部分についてもチェックしておきましょう。
仕事獲得
仕事を獲得するために、何十件も提案する場合には、とても時間がかかってしまいます。
提案を効率化するためにも、提案文の内容を改善したり、テンプレート化に取り組んだりしましょう。
「どうしても仕事獲得が苦手」という人は、営業が得意なパートナーを見つけるのもひとつの選択です。
連絡する時間
取引先との連絡にも時間がかかります。基本的には、レスが遅い人や指示がわかりにくい人とは仕事をしないようにするのがおすすめです。
文字装飾・画像選定
案件によっては、文字装飾や画像選定が必要な場合もあるでしょう。作業時間を短くしたいなら、文字装飾や画像選定が必要な案件は避けたほうがよいです。
ただ、「追加でやりますよ」と言うと仕事獲得が楽になったり、単価交渉しやすくなったりするメリットもあります。あなたの状況によって使い分けてみてください。
そのほか作業効率アップのために気をつけていること
作業のやり方だけでなく、作業環境や生活習慣によっても作業効率は大きく変わります。実際に筆者が作業効率アップのために気をつけていることを5つ紹介します。
通知を切る
仕事中はほぼすべての通知を切っています。仕事の連絡が来るアプリの通知に気づけるようにしておけば、問題ありません。仕事の連絡をするツールを1つにまとめておくと便利ですよ。
また、スマートフォンを手元に置かないようにするのも効果的ですので、あわせて実践してみてください。
朝に作業する
睡眠で体力も気力も充実している朝は、生産性が非常に高いです。「午前中には3000文字を2時間で書けるけど、午後だと5時間かかる」なんてこともザラです。
体質にもよると思いますが、論理的思考が必要な執筆作業は朝に行うことをおすすめします。
また、朝起きてすぐに作業できるよう、前日にタスクを決めておいたり、作業画面を開いたりしておくのもおすすめです。
音楽は聞かない
ほかのことをしながらの作業は効率が下がります。そのため、作業中はなるべく音楽をかけないようにしています。
歌詞がある音楽については意識を取られやすいので、とくに注意が必要です。
ただ、「どうしても気分が乗らない」というときには、聴き慣れた曲や歌詞のない音楽を聞くのもよいでしょう。
睡眠時間を確保する
寝不足に陥ると集中力が劇的に下がります。適正な睡眠量は人によって異なりますが、7〜8時間は確保するようにしましょう。
デスクや部屋を整理する
視覚から入ってくる情報は、脳に刺激を与えます。デスクや部屋が散らかっているだけで、集中力が下がるので、整理整頓はとても大事です。
さらに言うなら、PC画面の整理もとても大切です。仕事に関係ないファイルやブックマークなどはなるべく目に入らないように工夫しておきましょう。
webライターが3000文字書くとどのくらい稼げる?
ここまで、3000文字書くときにかかる時間について紹介してきました。とは言え、webライターとして稼いでいくなら、報酬額も大切ですよね。
3000文字書いたときの報酬額を文字単価ごとにまとめると、以下のようになります。
- 文字単価0.5円:1500円
- 文字単価1円:3000円
- 文字単価2円:6000円
- 文字単価3円:9000円
同じ文字数であっても、単価によって報酬額が大きく変わるのがわかりますね。
仮に3000文字書くのに2時間かかるとした場合の、時給は以下のようになります。
- 文字単価0.5円:時給750円
- 文字単価1円:時給1500円
- 文字単価2円:時給3000円
- 文字単価3円:時給4500円
文字単価1円になると、アルバイトなどの時給と同じくらいにになるのがわかるでしょう。
自分の仕事がどれくらいの時給になるのかを知っておけば、生活していくために必要な労働時間が見えてきます。
仮に3000文字を2時間で書ける人が、月収20万円を目指すとしましょう。
文字単価ごとの必要な労働時間は以下の通りです。(1ヶ月を30日間、毎日働くことを想定して計算しています。)
- 文字単価0.5円:約9時間
- 文字単価1円:約4.5時間
- 文字単価2円:約2.3時間
- 文字単価3円:約1.5時間
文字単価0.5円では、毎日9時間ほど休みなく執筆し続けなければいけません。
webライターは働く時間や場所を自由に決められるので、自由になりたくて始める人も多いでしょう。しかし、実際には、文字単価を高めていかないと自由な働き方は難しいのです。
webライターが単価を上げる方法
前章でシミュレーションをしたように、労働時間を短くできます。webライターが単価を上げるために大切なことは、以下5つが挙げられます。
- 専門分野を極める
- クライアントと長期で付き合う
- 単価交渉をする
- セールスライティングを学ぶ
- 直案件を受ける
5つを意識して活動していくと、仕事単価を上げていきやすくなります。それぞれの詳しいやり方については、以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
まとめ 3000文字を効率よく書けばライターとして稼げる
webライターが3000文字執筆するために、どれくらいの時間がかかるのかについて紹介しました。仕事条件にもよりますが、基本的には1〜2時間くらいが目安です。
そして、執筆時間を短縮していく際には、必要な作業を分割して考えることが重要です。
- リサーチ
- 構成
- 執筆
- 編集
記事中ではそれぞれの具体的な手順と時間短縮する方法を紹介しました。時間短縮を目指す場合には、ツールの活用とテンプレ化を意識してみてくださいね。
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