「失業保険ではいくらもらえるんだろうか…」と気になったことはありませんか?
失業手当でもらえる金額をあらかじめ知っておくことで、どのくらい生活に余裕があるのかを把握できたり、就職活動の時期を決めたりしやすくなりますよ。
また、あなたの年齢に応じて、若干受給額が変化します。
そこで、今回の記事では、年代別にもらえる失業保険の金額を詳しく紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
どんな人が失業保険をもらうことができるの?
失業保険の失業手当は、実は誰でももらえるわけではありません。
受け取るには、以下の2つの条件を満たす必要があります。
つまり、これまで会社で1年以上務めていて、ハローワークで求職活動をしている人がもらえるのが失業手当なのです。
失業保険でもらえる金額の目安は?
厚生労働省の雇用保険制度によると、失業保険でもらえる金額は、離職前の給料の50〜80%です。
離職前の給料が低かった人ほど、80%に近い給付率で多く受給できるようになっています。
例えば、29歳の被保険者の場合、月額給与が15万円だった人の失業手当は約12万円。月額給与が40万円だった人は約20.5万円となります。
受給日数は自己都合で退職した場合、90日〜150日で、これは雇用保険の加入年数によって変化します。 なお、受給期間については、記事の後半で解説します。
失業保険でもらえる金額の計算方法は?
失業手当の金額の計算方法は、以下のとおりです。
なお、給与には住宅手当や役職手当などの各種手当は含まれますが、賞与(ボーナス)は含まれません。
失業手当の詳細な受給額を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
また、被保険者の年齢によって、失業手当の受給額が変わってきます。次の見出しから、厚生労働省で区別している年齢別の受給額を紹介します。
①失業保険の金額の目安【29歳未満と65歳以上】
29歳未満と65歳以上の方は、もらえる給付金額が一緒です。 まず、これらの年代でもらえる失業保険の金額を紹介します。
②失業保険の金額の目安【30歳〜44歳】
次に、30歳〜44歳の方がもらえる失業保険の金額を紹介します。
20代でもらえる失業手当との大きな違いは、50万以上の月給だった場合、受け取れる失業手当が約3万円増えていることです。
これは、30歳〜44歳の年代における基本手当日額の上限が上がったためです。
③失業保険の金額の目安【45歳〜59歳】
次に、45歳〜59歳の方がもらえる失業保険の金額を紹介します。
30歳〜44歳でもらえる金額よりも、さらに受給額が上昇していることがわかりますね。
これは、子育てや介護など、出費が多くなる年代に考慮した給付率であることがわかります。
④失業保険の金額の目安【60歳〜64歳】
次に、60歳〜64歳の方がもらえる失業保険の金額を紹介します。
60歳〜64歳になると、受給できる金額が少し下がっています。
特に、月額給与30万円に着目すると、一日あたりの失業手当が約1,000円も減少していることがわかります。
失業保険がもらえる期間について
失業手当がもらえる期間は、離職時の年齢と雇用保険の加入期間によって90日〜330日まであります。そして、退職理由が受給日数に大きく影響します。
自己都合による退職
自己都合による退職は、失業手当の受給期間がやや短めです。詳細は以下のとおりです。
なお、年齢は65歳未満すべての適応した受給期間となっています。
雇用保険の加入期間 | 10年未満 | 10年〜20年 | 20年以上 |
失業手当がもらえる日数 | 90日 | 120日 | 150日 |
例えば、雇用保険の加入期間が10年未満で29歳で月額給与20万円だった場合を想定します。
すると、一日あたりの失業手当は4,888円なので、4,888円×90日=
439,920円の失業手当を受給できるということになります。
会社都合による退職
倒産やリストラなど、会社の都合による退職の場合は、自己都合の退職よりも失業手当の受給期間は長いです。
離職時の年齢 | 雇用保険の加入期間 | ||||
1年未満 | 1年〜5年未満 | 5年〜10年未満 | 10年〜20年未満 | 20年以上 | |
30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | 非該当 |
30歳〜34歳 | 90日 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 |
35歳〜44歳 | 90日 | 150日 | 180日 | 240日 | 270日 |
45歳〜59歳 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
60歳〜64歳 | 90日 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
病気で働けない場合は、傷病手当金を活用する!
病気で働けなくなって失業してしまった場合は、傷病手当金を活用することができます。
傷病手当金としてもらえる金額は、だいたい月給の2/3です。
例えば、月額給与が25万円だとしたら、傷病手当金は約16.5万円ということになります。
傷病手当金→失業手当金の順番でもらう
傷病手当金と失業手当は、同時に受け取ることができません。
傷病手当金は、最大18ヶ月受給できます。病気が治癒したと診断されたら、傷病手当金の給付は終了です。
その後、失業手当をもらうことができます。
なお、失業手当は、あくまで働く意欲がある人を対象に給付されるものなので、記事の冒頭でお伝えしたように求職活動をする必要があります。
まとめ:失業保険でもらえる金額を把握しておこう!
ここまで、年代別にもらえる失業手当の金額について詳しく紹介しました。
どれくらいの金額をもらうことができるのかを、知っておけば、今後の就職活動の予定や生活のゆとり具合を考える時に役に立ちます。
自分のもらえる金額を知って、今後のライフプランを立ててみてはいかがでしょうか?
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